[実録]周恩来と中日復交 [下]国交回復成る
1972年日中国交回復に至る
一連の動きに携わった
中国外交官による記録
kindle版電子書籍
価格 1250円(税込み)
発行 2022年9月
【著】
王泰平 (わん たいへい)
【目次】
第一部 復交前、周総理が賓客と集中的に会見
古井、周総理が「うまくリードした」と称賛
勢いに因りて利導し、水到りて渠成る
周総理、藤山愛一郎と会見
周総理、三木武夫と長談義
周総理、日本の高度成長の弊害指摘
周総理、三木武夫と再度会見
周総理が公明党代表団に田中角栄への伝言
周総理、古井喜実と会見
周総理、佐々木と二回会い田中訪中を促す
周総理、竹入義勝と三度会見 日本側に委曲尽くす
周総理、日中友好人士と会見 忍耐強くきめ細かい働きかけ
周総理、川崎秀二と会見 的を射た働きかけ
周総理、文化人と会見 復交後民間外交の重要性語る
周総理、日本の財界人と会見
周総理、田中密使の古井喜実と会見
周総理、自民党訪中団と三度会見
周総理、深夜に古井と会見 共同声明で見解表明
第二部 時機を逃さず、国交回復を強く促す
周総理が演出したバレエ外交の神通力
周総理が孫平化に伝言 田中訪中強く促す
田中が表に出て孫肖と会い、早期訪中を決めたと言明
周総理の高度の政治判断 バレエ団が上海へ直行
我を忘れ、昼夜働く
情勢に遅れるな 周総理、各部署に督促
復交交渉に備える 周総理、二グループの設立指示
田中一行接遇参加のため帰国した筆者の見聞
第三部 周総理と中日国交回復交渉
中日関係正常化の国際的背景
日中が日本の内政問題に
田中が情報発信 周総理、迅速に対応
田中訪中 周総理、自ら出迎え
周総理が巧みな采配 家庭的雰囲気
第一回首脳会談
周総理が歓迎宴
第二回首脳会談
第三回首脳会談
毛主席、田中首相と会見 周総理が国賓館まで迎えに
第四回首脳会談
田中首相主催答礼宴での周総理
中日共同声明に調印、関係正常化が実現
周総理、田中を上海に案内
田中、上海を発つ 堂々の帰還
千古の遺憾 田中再度訪日招請も周総理果たせず
[おわりに]中日復交交渉:周恩来外交の「教典」
訳者後記
【著者略歴】
1941年6月、中国遼寧省丹東市生まれ。1960年、外交学院入学。1962年、北京外国語大学転入。1965年、同卒業。同年3月に就職して以来、外交部事務官、『北京日報』駐日特派員、国際問題専門誌『世界知識』副編集長、国際問題総合誌『世界博覧』編集長、中日大使館政務参事官、外交部政策研究局副局長を歴任。
また、札幌・福岡・大阪の中国総領事や、外交部大使、財団法人日中友好会館中国代表常任理事を務める。2007年、退職。現在、中日友好21世紀委員会中国側副秘書長、中日韓経済発展協会会長、中日関係史学会副会長などを務める。